株式会社ENDROLL(本社:東京都品川区、代表取締役:前元 健志)とGraffity株式会社(代表取締役社長:森本俊亨、本社:東京都渋谷区)は、「AWE Nite Tokyo」主催のオンライントークイベント「イチから学ぶ、AR×5Gが描く未来」を開催しました。本トークイベントは、5G時代の本格到来を見据え、5G通信と親和性の高いAR技術の活用方法について皆さまに理解を深めていただくことを目的としたものです。
 
 

はじめに、株式会社NTTドコモ イノベーション統括部 クラウドソリューション担当 担当部長 秋永 和計氏と株式会社MESON プロデューサー 伊藤 淳氏より『5Gとは何か、AR×5Gのユースケースとは』をテーマにお話しました。5Gサービスについて、秋永氏は「NTTドコモでは、3月25日から5Gの商用サービスを開始した。2023年までに基地局の基盤展開率97%を目指し、昨年9月から実施してきたプレサービス期間も含めて技術改善に努めている」と話しました。伊藤氏は、5Gを利用したアプリのダウンロードが1秒以下で完了した実体験から、5Gが一般に普及する未来を見据え、「現段階から爆発的に使われるサービスをリリースできるようトライアンドエラーを繰り返すべきだ」と話しました。その後、秋永氏の「5G対応端末はすでに購入可能で、実際に使える環境下にある。まずはぜひ5Gを体験してほしい」という言葉でセッションを終えました。
 
次に、Graffity株式会社 CEO 森本 俊亨と株式会社ENDROLL CEO 前元 健志より、『AR×5Gで変わるエンターテイメント』についてお話しました。前元は、今後テクノロジーの発展によって労働時間が減少するという予測から、エンターテイメントがさらに日常生活に近いレイヤーへ変化すると発言しました。そして、5Gの3つの特徴からユーザー体験を考えるのではなく、実際にお客さまに利用してもらったインサイトを基準に体験価値を作っていくことが大切だと話しました。その後、森本はAR×5Gに対する取り組みの姿勢として、Research & Development(R&D)として進めるか、5Gサービスを展開する大企業と実証実験をするかの2つの方向性を示し、どちらの戦略であっても仮説検証を積み重ねることが重要だと話しました。また前元氏は、5Gに関する成長戦略は一社だけで描くのではなく、大企業や大学などとも連携し共にノウハウを貯めていくべきであると話し、特に5G周辺の技術領域は「次の時代を作る当事者になれる可能性が一番高い」として、踏み込んでいく力の重要性を伝えました。
 
最後に、Augmented World Expo(AWE)創業者であるOri Inbar(オリ・インバー)がニューヨークよりオンラインで参加し、『AR×5Gの海外でのユースケース』を紹介しました。Verizon社によって米国で開催された「Built on 5G Challange」 というコンペティションで優勝した3社が全てxR領域だったことや、5GによってARグラスやARCloudの普及が加速することを紹介しました。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が今後AR業界に与えるインパクトとして、外出自粛や在宅勤務の増加に伴って新たな通信のツールを使う機会が増えたことで、テクノロジーを使うことに対する恐怖感が下がり、ARやVRへの一歩を踏み出しやすくなるのではと予想しました。
 
本トークイベントの最後には質疑応答も行い、ARが普及した暁には人間が本来介在していた接客や宣伝といった領域にAR技術が介入する話や、AR技術が最も進んでいる国として欧米や中東などが挙げられました。
GraffityとENDROLLは、AWE Nite Tokyoのが「アイディア・仲間とユーザー・ビジネス機会が集まる場所を作る」というミッションのもとに、今後もAR技術の発展およびコミュニティの拡大のため邁進してまいります。
 
Graffity株式会社 CEO 森本 俊亨

 
 
1994年生まれ。慶應義塾大学理工学部情報工学科にて機械学習を研究。ABEJA経営陣直下でのAI事業開発、PKSHA Technology AIアプリケーション開発、ドワンゴAIラボにてディープラーニングを利用した動画の次時刻予測の研究開発を経験。その後、2017年8月に株式会社Graffityを創業し、2018年12月に世界初のARシューティングバトル「ペチャバト」をリリース。
 
株式会社ENDROLL CEO 前元 健志

 
 
特定非営利活動法人AIESEC in Japan事務局次長として、1600人規模の組織開発および国内各支部の経営コンサル業務に従事。その後大学を中退し、WebVRのコンテンツ制作を手がけるベンチャー企業ににジョイン。歴代最年少部長職として新規事業開発を担当した後、同社を創業。これまでテレビやスマホのディスプレイの中に収まっていたゲームの可能性を解き放ち、「所詮はゲーム」で終わらない体験を作っています。
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株式会社MESON プロデューサー 伊藤 淳

 
 
東京大学経済学部でイノベーションと経営戦略について学ぶ。
株式会社VOYAGE GROUP VR室長として、百貨店をVR化するプロジェクトに携わる経験を経て株式会社MESONに入社。MESONでは、プロデューサーとしてファッションやスポーツ系のプロジェクトに取り組む。趣味は3Dモデリングと3Dプリンターで遊ぶこと。
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株式会社NTTドコモ イノベーション統括部
クラウドソリューション担当 担当部長 秋永 和計

 
 
株式会社NTTドコモのR&Dでビッグデータチームの立ち上げや、米国西海岸でテクノロジスカウティングなどを経験。現在はイノベーション統括部にてAI/機械学習やクラウドに関連するサービスやソリューションに関連する開発や開拓に従事し、現在はパブリッククラウド戦略や、Project:SEBASTIEN(AIエージェントAPI)のプロジェクトリード、MagicLeapやVR端末を扱うxR戦略、5Gの民主化を謳う5Gイノベーションなどを担当。
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Super Ventures, AWE, Ogmento Inc. 共同創業者 Ori Inbar(オリ・インバー)

 
 
ARの発展に特化した世界的な非営利組織である「Augmented Reality.ORG」の共同創業者兼CEOであり、またAR業界で世界最大のイベント「Augmented World Expo(AWE)」のプロデューサーを務めています。Augmented Reality.ORGのミッションは、ARの真のポテンシャルを引き出し、お客さまにユニークな価値を提供する取り組みを推進することです。2009年にはARゲームの開発・公開を進めるため、ベンチャー企業の支援を行う「Ogment Inc.」をいちから構想し、共同創業者兼CEOに就任しました。
 
■「AWE Nite Tokyo」とは

Augmented World Expo(AWE)は、世界最大のxRカンファレンスです。AWE発の「AWE Nite」は世界最大のARコミュニティであり、サンフランシスコをはじめとする世界各地にローカルチャプターが存在し、互いに連携して活動しています。AWE Nite Tokyoは、Graffity株式会社が代表を務めるAWE Niteの東京支部です。月1回程度、ARに関するナレッジを共有する活動を行っています。

※公式ホームページ:https://awenite.tokyo/

【Graffity株式会社概要】

Graffity株式会社は、「ARで、リアルを遊べ。」をミッションに、2017年に創業したARバトル企業です。これまでに、世界初の技術を使用したARシューティングバトル「ペチャバト」をリリースし、初週に1万ダウンロードを突破するなど、ARエンタメ業界の発展に寄与しています。現在は、チーム戦を行うことが可能なARバトルの正式リリースに向け、開発を進めています。

会社名:Graffity株式会社 / Graffity Inc.
所在地:東京都渋谷区神宮前4-23-12 表参道101 3F
設立:2017年8月
代表者:森本俊亨(代表取締役CEO)
事業内容:ARエンターテイメントの企画・開発
ウェブサイト:https://graffity.jp/

【株式会社ENDROLL概要】

ENDROLLは、誰もがゲームの主人公のようにワクワクして生きる世界線「Gameful WORLDs」を作り出すことをビジョンとしています。モバイル・スマートグラス向けARエンターテインメントの企画開発を通して世界をゲーム的に書き換えていくことで、プレイヤーの皆様に心の踊る生活を提供できるよう尽力してまいります。
会社名:株式会社ENDROLL

所在地:東京都渋谷区恵比寿西一丁目33番6号 JP noie 1F
設立:2017年12月12日
代表者:代表取締役CEO 前元健志
事業内容:ARエンターテインメントの企画、開発
URL:https://endroll.me

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